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すけっち
通信5(2008.1)

 「ヨーイ、スタート!」 
その掛け声で、緊張感がステージを埋めて行く中、スタッフが動いて行く、常の現場に在って、注目するのは仕掛けの働き。
火があり、水落し在り、建物の崩壊有り...。建物の下敷きになるその為の作り物とはいえ、そんな塊が役者の上に落ちてくるようなシーンなら尚の事。
災害、事故等に巻き込まれ、又、其の救出に関わった人達の行動と、心の葛藤をテーマにした[再現物]と言われる物に関わる様になって何年か経つが、テレビでの放送時間(秒数)と、予算の制約の多い現状の中で、1回こっきり、NGを出せないぶっつけ本番の撮影は、最も緊張する一瞬で在ったりする。
ドラマの山場としてのパニックシーンは、ほぼセットでの撮影になる。規模は違えど、仕掛けのパターンは幾つもやらせてもらったが、再現故の状況設定のリアルさと、パニックの迫力とが求められるので、操演の仕掛けにかなりの部分負う所が大きく、その為の打ち合わせもし、素材選びから始まり、どこに付加が掛かってセットに歪みが出ないか等、考えうるだけのマイナス要因を挙げてゆき、その為に画に出ない部分のフォローも考えてのセットなのだが、具体的な事は皆さんご承知の事なので、一々ここで書く必要もないので省きますが、なかなかそこまで手が回らないのが常であり、不安を残す事となる。
そして本番を迎えた時は、経験側からの自信と、NGだったら色々不都合覚悟してまた直せば良いじゃんと、開き直っての「スタート!」の声。

効果は如何に?
こんなスリル?を感じながらの撮影を楽しんでいられるのは、舞踏の舞台が遠いキッカケでこの世界に入った私にとって、舞台の持つケレンミと瞬間の美?が、その一瞬が勝負の仕掛けのシーンの緊張感とがリンクしていて、飽きない物が在る為かも知れない。

PS. これらの話は 助かった人達を主題にしているので、パニックシーン等は派手に成ってしまうのだが、その災害の中で不幸にも亡くなられた方々がおられる事も承知の上で、ドラマとして只のスペクタルにならないよう心がけている事を付け加えておきたい。
     


右: 水落とし平面図、上中:水落とし、上左:火事場、下: 同じく火事場

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