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すけっち
通信No.1(2006.1)より
図面を見ているのだがどうしようもなく目がかゆい。集中しづらい。花粉症の季節です。
去年のいまごろは運良く、花粉の飛ばないアメリカにいました。
先輩の種田陽平さんから紹介して頂いた細野辰興監督作品「燃ゆるとき」のロケハンにいっていたのです。
カップラーメン事業でアメリカで成功している実在の日本企業の話で、メインロケ地となる工場、会社は、原作のモデルになっている企業の建物をそのまま使わせてもらえることとなり、アメリカ側のキャスティングもほぼ決まり、スムーズにロケハンは進み3週間後帰国しました。
アメリカロケの為の準備作業をしていた頃、突如「ビザの問題でアメリカでは撮影は無理」になってしまいました。
では、他の英語圏の国でなんとかやれないか、とプロデューサーの発想で急遽オーストラリアにロケハンに行ったのです。
3週間ほど東海岸を廻り、多くのロケーションは大きな難無く見つかりました。
が、メインとなる工場、オフィスがなかなか見つからず、ついにゴールドコースト郊外にあるミネラルウォーターの工場をラーメン工場外観と内部一部にみたて、芝居場となる倉庫部分はオーストラリアにセットを、オフィス部分は、東映撮影所にセットをたて込み、コンベアーのある工場内部は日本の工場をアメリカに飾り変えることになんとか落ち着きました。
これらの作業の為に、アメリカのロケハン写真は貴重な参考資料となりとても役にたちました。
ゴールドコーストのワーナースタジオに美術ルームを開き作業が始まりました。日本側からは私と美術助手装飾と装飾助手の4人、オーストラリア側からはアートディレクター、グラフィックデザイナー、ドラフターなどから美術部専任のランナーまで総勢20人を越すメンバーが集まりました。準備はゼロからのスタートとなり大変でしたが、おかげでオーストラリアロケの間はかなりの作業量だったにかかわらず、いつになく優雅な時間を過ごしながら仕事をすることができました。
さらに5月から7月の気候は過ごし易い季節の上、オーストラリアユニオンの労働条件に我々日本スタッフも合わせている為、撮影スケジュールにも余裕がありました。
反動でその後の日本の真夏の少人数での撮影はとても暑くきつく感じてしまいました。
彼らの仕事の仕方をうらやましいな、花粉の無くていいなあと昨年を思い出しながら、今は東宝ビルトのプレハブでかゆい目をこすり夜遅くまで毎日図面書いてます。
 

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