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すけっち
通信No.2(2006.10)より

今年はウルトラマン生誕40周年らしく、自分が関わるようになってからも足掛け10年、一般映画と円谷と行ったり来たりしながら10年、よくもまあ飽きずにやってるわと我ながら思います。

ウルトラ第一期世代の筆頭である世代としてはウルトラマンといっしょに成長してきたといっても過言でないくらい、子供の頃はマジメに将来は地球を守るために働くのだ、と思ってたくらい。業界に入ったのも空想特撮物がやりたくて、だったはずが何の間違いか鳥居塚美術研究所に。

SFとは正反対の時代劇の現場をかけずり回ってるうちに稲垣氏と出逢い『黒い雨」へなだれ込んだ。以降、遺作になってしまった「9.11」まですべての今村作品に関わらせてもらった。
映画美術とはなにか、なんて理屈もへったくれもなく。
物を造る(創造する)とは、かくも大変なことなのだ、というのを身を以て体験し、今村組での姿勢はどんな作品についても自分の核(コア)となって揺るぎない。寝ずに仕事していてもなおもおこられ続け、理不尽このうえない。
『黒い雨」なんて、あいつらが原爆なんて落としやがるから、今俺たちがこんな苦労するはめになってる、ってアメリカさんをホントに恨んだもの。
これほどの困難に立ち向かわなければならない局面って、これからの自分の人生ではもうありえない、って断言できるくらい。
それにしても1日だけ撮影して流れた「新宿桜幻想」(遊郭の少年、って題のほうがぴんとくるな)だけはやりたかったなぁ。だって図面だってほとんど出来てるもの。戦前の新宿二丁目の大オープンセット。真夏のかげろうごしにそびえ立つ白日の大妓楼群。頭の中ではもうに完成してる。
監督の棺にはこの台本を入れたらしいけど、図面も入れさせてもらうべきだったなぁ、と思います。
あちらの世界では、ベストなキャスティングを得て準備してるはず、「美術はどうした!、稲垣を呼べ!」なんてなったら困るからね。

ウルトラマンの現場の様子を書こうと思ってたら、おもいっきり話が反れました。
ーーー合掌。
それでは、失礼します。
追伸、稲垣と私の今村組最後の仕事のデザイン(ご存知)を添付します。
ー2006.6.27記ー 

 

写真
(上)5月30日に亡くなった今村昌平監督の「お別れの会」で 会場にカンヌ国際映画祭で受賞した2回の最高賞(パルムドール)のトロフィーとともに飾られた監督直筆のボード。稲垣氏との協同デザイン。
(下) 
『ウルトラマンメビウス』    デザインルーム 
場所 東宝ビルト 、美 術  内田哲也 
美術助手 小林美智子、美術助手 田中 涼  


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