映画美術スタッフ塾
18期
PART-2
SCHOOL
2018年11月22日(木)~11月25日(日)/調布文化会館たづくり
『映画のまち調布』で映画美術の鋭い時代感覚と豊かな映像的創造空間を学びます。
11月22日(木)『ナミヤ雑貨店の奇蹟』
講師:丸尾知行(美術監督) ・中川理仁(美術監督)
原作は東野圭吾。作品群の中で「最も泣ける」と人気の高い同名の小説の実写映画化。過去と現在が繋がる不思議な雑貨店。それはかつて町の人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」であった。現在はもう廃業しているはずの店内では意外な秘密が明らかになっていく。本格的に建込んだロケセットとセット。「ナミヤ雑貨店」のイメージを具体化の軌跡、ロケ現場のスペース・立地条件等、美術監督がその創造性を詳細に解説していく。
11月23日(金)『GONIN サーガ』
講師:鈴木隆之(美術監督)
19年前の暴力団事務所襲撃現金強奪事件の首謀者の息子たちの物語。それぞれの境遇で育った者たちが複雑に絡み合い仲間となって復讐に動く。地下空間とダンスフロアー• スクリーン裏やバックヤードの一連のセットヘの発想。リサーチ・図面作成・セットの具体化のプランや段取り・各担当者との打ち合わせやチェック、そして現場での的確な美術部的な画創りの構築など、美術担当者としての必要な経験や知識・感覚を解説します。
11月24日(土)『海町diary』
講師:三ツ松けいこ(美術監督)
監督・脚本・編集の是枝裕和作品「万引き家族」は、第7 1 回カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した。作品には三ツ松けいこ美術監督も参加している。この物語の中心となる香田家の四姉妹の住む家。「幼いころ離婚して家族を捨てた父が残してくれた鎌倉の古い家で、移り変わる季節を通じて姉妹の絆を深めていく」。撮影が行われた日本家屋にロケハンから撮影に至るまで、四姉妹が生活する様々な舞台空間と表現の感性を学ぷ。
11月25日(日)『上京ものがたり』
講師:山下修侍(美術監督)
人気漫画家:西原理恵子の自称的作品を映画化。漫画家になる夢を追いかけ上京して来た美大生の菜都美。苦しい生活を支える為にキャバレ一のバイトを始める。今回は「貧乏でも可愛く暮らす菜都美の部屋」を参加塾生が自由な発想でセット図面を作成する講座です。その作成図面の中から美術監督により選考された優秀なー作品を来年春のPart3 に於いて、実際にセットを建込み・飾込みをする実習講座を開催します。
(セット図面作成の未経験者でも参加できます。)